日本語RedHat Linux 6.1のインストール

1999年12月現在、最新の日本語Red Hat Linux 6.1 をインストールしましょう。この日本語RHL6.1Jは言わばRedHat純正の日本語版で日本語環境がインストール時に既に出来上がっています(多少の不備はまだあるようですが)。なお、インストールの過程はすべて日本語化されていますが、ここでは日本語版のgifファイルがないため英語版の画像をそのまま使っています。

1.Bootable CD-ROM の起動

マザーボードのBIOSの設定でCD-ROM起動を可能にしておきます。そしてRHL6.1JのCD-ROMを入れてrebootします。画面下に boot: という文字が現れたら[Enter]します。するとXが立ち上がり、グラフィカルモードになります。ここで、Xがうまく立ち上がらない場合は、boot: でtextと入力して[Enter]します。最初にキーボードを聞いてきますので、jp106 と Japan を選びます。

次のマウスの選択画面では、マウスタイプと3ボタンエミュレーションの有無を聞いてきます。ぼくの場合、2ボタンマウスで3ボタンエミュレーションを可能にしました。

そして Welcome 画面に移ります。

NEXTで次のインストールパス画面になります。ここでは僕はカスタムを選びました。アップグレードする場合もここで選びます。

次のパーティション画面でパーティションを設定します。ハードディスクが複数あるマシンではそれぞれのハードディスク毎にパーティションを設定する必要があります。僕の場合は 4 Gigabyte のハードディスク1台のみ(hda)だったので、100M位を swap に、残りを全部 / にしました。/usrや/home、/varなどにそれぞれ分ける方法の方が勧められているようですが、使用する容量は想像が付かないので、すべて / にしてしまいました。ディスクトラブルには多少弱いかもしれませんが、ディスクを無駄無く使用できます。ですから僕の場合、hdaの内、100M byte を hda5(この数字は自然と割り当てられる)としてLinux swapに、残りすべてを hda1 の Linux native とし、Mount Pointを / にしました。[編集]でMount Point を決めます。

新しいパーティションを追加するときは[追加]ボタンをクリックすると パーティション追加画面が現れます。ここで、[残り全部]とすると残りすべての容量を割り当ててくれます。

パーティションの設定が終わると、次に フォーマットするパーティションの選択画面になりますから、フォーマットするパーティションを選びます。[フォーマット中に不良ブロックを検査する]をチェックするとフォーマットに時間が掛かります。新品のディスクなら省いていいでしょう。

次に、LILO設定画面に移ります。ここはデフォルトのままで大丈夫でしょう。ただしWindowsなどが他のハードディスク(パーティション)にインストールされている場合は工夫が必要です。ここでは省略します。

次に、インストーラーがNIC(Network Interface Card)を自動認識するとネットワークの設定選択に移ります。DHCPサーバーがあるのなら、[DHCP]をチェックします。IP address を割り振るならば下の画面を埋めてゆきます。

次のタイムゾーンの選択画面ではマウスで日本をクリックして東京を選びます。[UTC オフセット]はチェックしません。

アカウントの設定画面では、rootパスワードや 必要なアカウントを作ります。

認証の設定画面はデフォルトのまま、[Next]でいいでしょう。

パッケージ・グループの選択画面でインストールしたいパッケージを選びます。僕は面倒なので画面下の[すべて]を選びました。ディスクは1200MBくらい消費しますが、考えるのは面倒でした。

Xの設定画面では、オートプローブ(自動認識)されたビデオカードが現れますから、[この設定をテストする]をチェックして画面を確かめます。また、グラフィカルログインを利用する場合もここでチェックします。

次の画面で[Next]をクリックするとインストールが始まります。

進行状況が画面に現れます。4倍速のCD-ROMで1時間以上かかりました。

次の ブートディスクの作成画面でブートフロッピーを作っておきましょう。

最後の画面で[終了]をクリックすると、マシンはリブートします。

これでインストールは終わりです。

2.起動後の設定

Shellの設定

まず user を追加しましょう。adduserはslackwareと違い、対話形式ではありません。またパスワードも設定します。

例:
# adduser masao
# passwd masao

次に、まだパスが通っていないので、パスの記載を追加します。シェルにbashを使うとして、

# vi ~/.bash_profile
-----ここから
PATH=$PATH:$HOME/bin:/bin:/sbin:/usr/bin:/usr/sbin
-----

また、lsコマンドでファイルやディレクトリが見やすいように、また、telnetですぐログアウトしないように、.bashrc ファイルの最後に次の2行を加えました。

# vi ~/.bashrc
-----ここから
alias ls=' /bin/ls -F --color=auto'
unset   autologout

ここでまたリブートして、サウンドカードが使えるようにします。kterm を立ち上げてから、su で root になって I/O port address, IRQ, DMA 設定します。

$ su
-----
# sndconfig

さらに、とりあえずメールが使えるように、inetd.confのpop3を有効にします。

# vi /etc/inetd.conf
-----
#pop3.........   --->  行頭の#をとる
-----

時間合わせのために、ntp.confも記載しておきましょう。

# vi /etc/ntp.conf
-----
server [time server]
server [time server2]
.
.
-----
タイムサーバーについては、ここを参照してください。

最後に起動時のデーモンを決めておきます。これにはntsysvコマンドが便利です。

# ntsysv

TOP PAGE