いよいよインターネット接続環境が完成しました。次に、このLinuxマシンのディレクトリをWindowsマシンから直接見れて読み書きできれば便利ですね。この目的のために、LinuxマシンにSamba Serverをインストールしましょう。Sambaはファイルの読み書きだけでなく、Linuxマシンに繋いだWindows用プリンターを共有することもできる優れモノです。RedHat 7.2 をインストールすると、Samba-2.2.1a がインストールされますが、これを日本語版である Samba-2.2.2-ja に置き換えます。
1.古いsambaの削除
RedHat Linux 7.2J に標準でインストールされる Samba はやや古く、英語版なので念のため削除します。まず、インストールされているファイルを一覧し、その後それを削除します。
----- # rpm -qa | grep samba samba-common-2.1.1a-4 samba-2.1.1a-4 samba-swat-2.1.1a-4 samba-client-2.1.1a-4 ----- # rpm -e samba-common-2.1.1a-4 # rpm -e samba-2.1.1a-4 # rpm -e samba-swat-2.1.1a-4 # rpm -e samba-client-2.1.1a-4
依存性でエラーが出る場合がありますが、その場合は順番を代えれば削除できます。
2.sambaのダウンロード
ここから rpm ファイルをダウンロードします。日本語版では、2001年12月現在、samba-2.2.2.ja-5 が最新です。これを適当なディレクトリ(/usr/local/src/ など)に置いてインストールします。
# cd /usr/local/src/ # rpm -ivh samba-2.2.2.ja-5.i386.rpm
3.smb.conf
smb.confを編集します。
# cd /etc/samba # cp smb.conf.rpmnew smb.conf
そして、この smb.conf をコメント文を参考に書き換えます。
# vi smb.conf ----- [Global] workgroup = MYGROUP -----
の、MYGROUPをWindowsマシンのワークグループ名に変更します。これだけで、global addressを振ったマシンからLinuxマシンが見えるようになるはずです。他も例文を参考に適宜書き換えてゆきます。例として、僕の smb.conf ファイルを載せておきます。プリンターも使用できる筈です。Windowsマシンから、プリンターの追加をクリックして、指示どおりにWindows用のdriverをインストールすれば終わりです。この場合、/etc/printcap がないとプリンターのアイコンが出ません。僕の場合はsampleを参考に次のようなprinetcapを作成しました。2行目以下の左側の空欄はスペースで作ってはいけません。Tab キー を使います。これは GNOME の画面からも設定可能です。
# vi /etc/printcap ----- PM-3000C|Epson:\ :sh:\ :mx#0:\ :sd=/var/spool/lpd/PM-3000C:\ :lp=/dev/lp0:
なお、Windows NT SP3以降 と Windows 98 では暗号化パスワードの関係で、これだけでは検索できません。そこで、次のようにします。まず、/etc/passwd ファイルから password fileを作ります。
# mksmbpasswd.sh < /etc/passwd > /etc/samba/smbpasswd # chmod 600 /etc/samba/smbpasswd
これで、smbpasswdに暗号化されたパスワードが作られます。
ユーザーとパスワードの設定方法は、
# smbpasswd [username] [password] 例: # smbpasswd masao himitsu
3.起動ファイル
ntsysv コマンドで smb と swat を選びます。これで次回起動時より samba が自動的に起動されます。swat はデフォルトでは、localhost からしかアクセスできませんが、/etc/xinetd.d/swat を書き換えて、ローカル な Lan からもアクセスできるようにします。
# cd /etc/xinietd.d/ # vi swat ----- # default: off # description: SWAT is the Samba Web Admin Tool. Use swat \ # to configure your Samba server. To use SWAT, \ # connect to port 901 with your favorite web browser. service swat { disable = no port = 901 socket_type = stream wait = no only_from = 192.168.1.0 user = root server = /usr/sbin/swat log_on_failure += USERID }
これで、WEB から、http://linux.fujie.org:901/ にて smb.conf などを書き換えできます。もちろん、ログインしたユーザーに smb.conf に対する書き込み権限 (775) が必要です。