VNC は、WindowsマシンやMACマシンを、X の端末にしてしまうすぐれものです。3者(Windows,MAC,UNIX)のそれぞれのデスクトップを相互にリモートコントロール可能になります。もちろん、WindowsやMACマシンにもそれぞれVNCをインストールする必要があります。たとえvncをインストールしてないマシンからでもブラウザで見ることもできます。
1.インストール
まずは、LINUX版のbinaryをダウンロードします。1999年12月現在、vnc-3.3.3.x86.linux.2.0.tgz が最新のようです。これを/usr/srcなどに置いて展開します。なお、インストールしたマシンは、RedHat Linux 6.1 です。
# cd /usr/src # tar zxvf vnc-3.3.3.x86.linux.2.0.tgz
展開してできたディレクトリに移ってファイルを/usr/local/binなどにコピーします。また、classファイル用のディレクトリを作成して、そこにclassファイルもコピーします。
# cd vnc_x86_linux_2.0 # cp *vnc* /usr/local/bin # cd /usr/local # mkdir vnc # cd vnc # mkdir classes # cd /usr/src/vnc_x86_linux_2.0/classes/ # cp * *.* /usr/local/vnc/classes/
これで、/usr/local/bin/vncserver を実行すれば、他のマシンからvncviewerを実行することにより、X Window が現れるはずです。ディスプレイナンバーが1の場合、他マシンのブラウザにて、http://machine name:5801/ とすることで、ブラウザに端末が現れます。もちろん、machine name は環境に合わせて読み替えて下さい。
2.xstartupの書き換え
これで見慣れたデスクトップ画面になるはずです。
このままでも一向に構わないのですが、デフォルトのデスクトップ画面はとても味気なくて寂しいですから、普段使用しているデスクトップ画面が出るように変えてみましょう。
# cd /etc/X11/xinit/
# cp xinitrc ~/
# cd ~/.vnc/
# rm -rf xstartup
# ln -s ~/xinitrc xstartup