アレルギー性鼻炎の減感作療法は以前は注射しかありませんでしたが、数年前より舌下錠により治療が可能となり簡便かつ安全になりました。毎年春にひどい花粉症状に悩まされている患者さんはご相談ください。スギ花粉症の場合、夏から冬にかけて治療を開始する必要があります(花粉症のシーズン中には開始できません)。
片頭痛が週に何回も起こり、日常生活に支障をきたしている場合にエムガルティという注射薬が最近発売認可されました。
作用機序が今までの内服薬とは全く異なり、患者さんによっては片頭痛発作をほぼ完全に抑えることも可能です。
エムガルティの場合、最初に2本注射をして、以後1ヶ月毎に1本注射を繰り返します(アイモビーグ・アジョビの場合は初回から1本ずつ)。
この注射の大きな欠点として価格が高い(1本4.2~4.5万円前後)ことです。もちろん、3割負担の場合はその3割分が自己負担となります。